象の操作室

Elephant in the Room

フィクションと死と医療をつなぐ実験的ブログ

ダンボールに囲まれて

 1年半ぶりにダンボールに囲まれている。

 タンスの肥やし、ならぬ、押入れの肥やしになっていたダンボールの数々。何度となくダンボールの入れ替えをしながらも、押入れの奥でひっそりと生き延びてきた負の遺産たち。ほとんど使われることなく、長いもので20年近くになる。

 

 開けてみると、昔考えていたこと、感じていたことが、おぼろげに蘇ってくる。まるで「タイムカプセル」のようだ。(そういえば、昔流行していたタイムカプセルは、忘れられることなく掘り起こされたのだろうか?)

 

 押入れの奥に眠っているもの―これはこれで、大事だったような気がする。これまで掘り起こすことなく生活できたことに、感謝しなければならないだろう。

 そしてこれからも、新しいダンボールに入れ替えしたら、またしばらく眠っていただくことにしよう。

 

 カーヴァーにも、「引越し」という短編がある。タイムリーだ。

象 (村上春樹翻訳ライブラリー)

象 (村上春樹翻訳ライブラリー)

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